2014年9月4日木曜日

Chino Pons. 1st Album 「Mueve Despacito」をリリース




去年SiNGOはニューヨークに渡り、ボーカリストChino PonsのバンドGrupo Irekにゲスト参加し
Manhattan,Brooklynにてライブパフォーマンスを実現した。


その後Chinoは見事初来日を果たし、SiNGOのユニットと共に
東京、横浜にて素晴らしいパフォーマンスを披露した。

そんな彼のファーストアルバムが遂にリリース


Chino Ponsはキューバで生まれ、他のキューバ人と同様にリズムの中で育った。
しかし突如、若くしてアメリカへと渡った彼は、サルサの中心、ニューヨークでボーカリストとしてのキャリアを積みあげてゆく。


そんな彼の作品なのだから、これはありふれたキューバ音楽ではないのだ。

革命前からの伝統的なキューバ音楽、
アナログレコード全盛の時代を彷彿とさせるSONをベースとしながらも、
遠くニューヨークでの暮らしと共に、再構築され、再解釈されていった、オリジナリティあふれるサウンド。

ニューヨークサルサではないし、かといってキューバの典型的なボレロやソンとも違う。


ニューヨークラテンのキューバ人によるセルフカバーというべきか。

あるいは、NYサルサ黎明期の別シナリオ、と呼ぶべきか。


そんな、ちょっとオリエンタルな香りのするサウンドが、NYのSOBsなどの誰もが知るサルサクラブのステージで絶妙にフィットし、輝きを放っていた。


Mueve Despacitoは、彼の中で大切に育まれた、2014年のキューバなのかもしれない。


Mueve Despacito

by Chino Pons & Grupo Irek