2020年6月1日月曜日

#QuedateEnCasa vol.4 Feat.Freddy"El Pulpo"

#StayHomeに向けて
「Una descarga para "#QuedateEnCasa"」(ステイホームのためのセッション)

このSiNGOのオンラインチャレンジが話題になって、
私の知らない所で、世界中でこのメロディが広まっているようです。


「えっ!?これって、SiNGOのメロディだったのかー知らなかったよ、
いろんな人に演奏されてるよ。」と、パーカッショニストが連絡くれました。

嬉しいやら、どんな演奏か気になるなぁ、、、ひとこと連絡欲しい(笑)


さて、オフィシャルも更新して行きます!
今回は、生きるレジェンド、キューバのルンバ世界、バタの世界で、
現役トップのミュージシャンの一人、Freddy"El Pulpo"が参加してくれました。

マエストロFreddy ありがとう!



彼とはもう10年以上の付き合いで、レコーディングをしたり、

またバタドラムやコンガを教えてもらう、公私共にする間柄です。

ニックネーム”El Pulpo”は「タコ」の事で、手数の多さからそんな愛称で呼ばれています。

彼はRumbaルンバ界隈では、Yoruba Andabo, la Clave y Guaguanco, Los Rumberos de Cuba, Timbalaye..... あらゆるグループを渡り歩いた孤高の存在。


またBataバタにおいても彼は、幅広いグループで演奏儀式をこなし、彼独自のスタイルを確立している、とんでもない鬼才です。


これは実は、とてもすごい事なんです。
バタ世界は通常は一つの派閥内、というか顔見知りのグループ内で固まる事が多く、仲間で演奏して、儀式をして終わります。


バタのリズムをtoqueトケと呼びます。
これは、Orisha:オリシャ:神様に捧げるリズムや演奏の事です。数多く存在するオリシャごとに違う toqueがあり、オリシャ一人にも複数のtoqueがあり、また一つのtoqueにも複数の展開があります!膨大な情報量です。

なぜ一つの派閥に固まるか、というと、別グループでは別なスタイルで、同じtoqueであっても結構違うんです。

大まかなコンセプト、骨組みは同じであっても、演奏上は結構違うので、別派閥での演奏は、演奏者の力量と知識が必要とされ、非常にやりづらいのです。




しかし残念ながら、彼は数年前にカナダへの移住して、もうキューバで彼の音を聞く事はできません。

彼と同じ時間を共有できて、本当にラッキーだった。

でも今回は、幸いにもまたオンラインでまた彼と繋がる事ができた。

こういったポジティブな面を見逃さないでゆきたい。