2015年12月16日水曜日

大阪、京都でちょっと



活動No Picなので、京都で発見したお茶のエスプレッソ!
今後の活動と音のミーティングのために大阪へ。
今まで私が培ってきた事を一気にお伝えした3日間。
時間とエネルギーを費やし、受け止めて頂けた度量に感謝します。

大阪にてDJ ATSUSHI,粉のお師匠M姐さん,高松のご夫妻
東京に戻りつつ、名古屋ではBさん、浜松のTさんにお世話になりました。

に有意義な時間でした。
皆さんありがとう!

2015年11月28日土曜日

特に嬉しかったこと。

1,セミプライベートのコンサートの企画に携わり、
この日はコンディションの良いベーゼンドルファーのインペリアル!
pppからfffまで、97鍵全て使い倒しました。 
そして今回、私が依頼したサウンドエンジニアは世界中の巨匠達から信頼された方。
彼との経験から私の制作や、演奏さえも昇華してきた。
 終演後、私の演奏に最大の賛辞を頂き涙が出る程うれしかった!

2,長年お世話になった方の遙かな旅立ちに際してのイベント。
  これも私が音楽面+αをディレクションし、
私のわがままで信頼するミュージシャンを迎えて演奏できた事。
  
演奏は勿論、感情的にも全てがバランス良く、近年稀に見るクオリティで、
その場にいた全員の心に永遠に残る一夜でした。

 演者にとっては日々のルーティンワークも依頼者にとっては一生に一度の場。
だから一切の妥協はしたくない。
 私がイニシアティブを取る場においては、演奏であろうと、制作であろうとも、
規模の大小、コンディションの優劣は関係無く、私は常に本気です。

うでなくては、自分、という一番厳しい観客を満足する事は出来ない。
肩の力を抜く事と、手を抜く事は違います。
鈍感である事と、タフである事も違います。


エンジニア、スタッフも含め、
舞台に上がる人全てが同じスタンスで相互作用無くして音は完成しません。
その一つ一つの積み重ねが、SiNGOを作ってきたのです。
 このように、ともすれば面倒なスタンスである私に、
最近は共感してくれる方々が増えてきた。
それが、一番、うれしいのです。

SiNGO

2015年10月16日金曜日

今回のツアーで特に印象深かった2トピックス!

1,高松のPenta5onで高価なデジ卓が導入されていた事と、
我々が大好きなKLIMAXの初期のサウンドで迎え入れてくれた事、
そしてあのカリ城パスタ!
城といえば、あのアメリカンなレストランは、
マスターが、内装からイチから作り上げた城だそうです!

同年代で、気合入ってる方に会えてうれしい!



2.DJ ATSUSHI のDJによるオモテナシの心!
ELEGUAのTOQUEから始まり、
LUDWIGがレコーディング参加したBAMBOLEOで1stに引き継ぎ、
ここはCASA DE LA MUSICAか?という錯覚を覚えました。

ういった温かい心を受けて、演奏が出来た事は至上のひとときでした!

SiNGO

2015年10月5日月曜日

2015年西日本ツアーを振り返って



2015年 西日本ツアーを振り返っています。

多くの方々にお世話になりました。
DJ ATSUSHI氏、サウンド・エンジニアの皆様、CELLの皆様、
豊岡DAIHATSU但馬の皆様
 高松PENTA5ONの皆様、
4日目ライブでお世話になったシーナさんとスタッフの皆様、
そして私たちに美味しいモノを教えて下さった皆様、

ネット、口コミでライブ情報を広めてして頂いた皆様、
本当に感謝です。

演奏途中に駆けつけて頂いたミュージシャンの方々、
他県より、遠くは沖縄から!いらっしゃった方々、始めてライブにお越し頂いた方、
2度目3度目の方々、
本当に感謝です。



ライブは線香花火の如く短く、打ち上げ花火のように一瞬の輝きです。
この一瞬を一緒に共有できて本当に良かった。


私たちの音からエネルギーを、勇気を、無限の可能性を感じてもらえたら至極の喜びです。

とても4日間の出来事とは思えない、
濃厚な時間を過ごす事が出来て、笑いあり、涙あり!?の珍道中。

上に立って輝けるのは、下で支えてくれる人がいるから。
参加したミュージシャン一人一人に感謝。


また関西、四国に戻りたい。
更には、北海道から沖縄まで、海外からも、ブッキングオファーはいつでもウェルカム!
ありがとうございました。

SiNGO

2015年8月29日土曜日

LiveとTimbaと私

2015.05.10ライブ後記

人の心を震えさせる。

音楽が起こせる奇跡だと思う

この夜はプレイヤーとオーディエンスとがtimba
音に対する想い、これまでの音の軌跡を確認した夜だった

しかし、私は常に新しい音を追い求める
同じ事を再び再現する事は無いだろう


ライブ:Liveはその単語の通り、ほんの数十分間限りの儚い生き物

人の人生は一度限りであるように、もう二度と同じ事は無い

過去を振り返り、最高だった「あの瞬間」に固執しても、時を戻す事は絶対に不可能なのだ

私は常に新しい音を追い求めてゆくし
その結果として「素晴らしい瞬間」が訪れる

でも、それは「あの日のあの音」とは違う、また別物なのだ


黎明期、まだ名も無い頃のtimbaは素晴らしかった。

粗くも、熱気に溢れ、甘く、ファンタジーに満ちていた

timbaと名づけられ、フォーマットが確立するにつれて、音は次第にスマートに、洗練されてゆく
その過程で、大切な何かも含まれていたのかもしれない

このユニットはたった5人。Metales(ブラスセクション)もcoro(コーラス)もいない
だが、間違いなく、timbaスピリッツは失っていない
こぼれ落ちた大切な宝物を拾いつつ、新しい道を歩み行く


あの夜は、新たなスタート地点:milestoneであり、大きな一歩:giant stepsだった。

これからは更に、深く、未開の地へと足を踏み入れる...


9.5(sat)
キューバのレジェンド達と活動を続けるSiNGO
気鋭のキューバ人パーカッショニストJOAN LAPERAを迎え
秋の西日本ライブツアーに待望の東京dayが追加決定!

SiNGO piano,director
UCARi cantante
ヤマダヨシオ bajo
Joan Lapera tumbadora
Ludwig Nuñez bateria

Charge 2000yen+ 2drink order
live start 20:00-

ELECTRIC JINJA
東京都 港区 六本木5丁目9−22第二千陽ビルB1
03-3478-3363

https://www.facebook.com/events/954205581310425/


2015年5月1日金曜日

5.10(sun) SiNGO. invitado Yoshio Yamada


いつか彼を東京で紹介したい。

2013年に大阪で共演して以来、ずっとこの時を待ち望んでいた
勿論、彼は何度も東京で演奏をしているが、本当の意味で私が紹介したかったのだ


「関西に素晴らしいベーシストがいる。」
彼の噂は、東京でも現地ハバナでも耳にしていた

孤高のベーシスト ヤマダヨシオは、コンフントマンボラマ、ハポニスモの
バンドマスターとして関西のサルサシーンを牽引してきた最重要人物


NG La Bandaのフェリシアーノ アランゴ、Klimaxのロベルト リベロン直系の彼は、
timba創世記(当時はサルサドゥーラと呼ばれていた)の1997年ハバナに住み
ベース奏法が開発されてゆく過程や、キューバ全土の興奮状態を肌で感じ
超絶足クラーベで名を馳せたOscarito Valdezのバンドに参加した

パーカッショニスト志望の学生や、演奏ツアーの一環でキューバを訪れる日本人はさておき
現地に住み、トップミュージシャンらと、彼らのホームグランウンドで戦う
本当の意味でキューバで勝負していた人は、実はとても少ない


帰国後のバンド活動も今は一段落し、現在は別ジャンルの音楽活動や、自身の技術向上に余年が無い
私も今の形にシフトした経緯に近くて、彼の話を伺っていると、バンド話やら何やらいちいち共感してしまう

真摯に音楽へ向き合う姿勢の他方、子煩悩な父でもあり、彼の生き方は目まぐるしく変化する、まさにtimbaそのもの!

5.10は10月に決定した関西ツアー「Las paciones para música」のプレライブ

日本人として、長年真正面からtimbaと対峙してきた「彼の音」
是非聞きに来てほしい

01/may/2015/SiNGO


5.10(sun)SiNGO pre tour Live in Tokyo
-Invitado Yoshio Yamada-

六本木エレクトリック神社
19:00- open. 20:00-live start.
Music charge 2000yen+2drink minimum order.

TOKYO MINATO-KU ROPPONGI 5-9-22 B1
81-3-3478-3363

more information(Facebook event page)
https://www.facebook.com/events/1044847345530286/

2015年2月14日土曜日

キューバの国交正常化に際して、マクドナルドとキューバコーヒー


キューバ、アメリカの国交正常化交渉に併せて、日本のメディアを賑わせています。

以前からの「光り輝く古き良きアメ車でマレコン海岸沿いをドライブ!」
といった極めて表面的なキューバ情報から

「市民の重要な足である、乗り合いタクシー(maquina:マキナ)のアメ車の内装は
錆びた鉄がむき出し。ガラスも割れてボロボロ」

少しだけ現実に近いキューバが報道されるようになり、なんだか嬉しい。

長く滞在すると、道を走っているmaquinaを一目見て「あの車はウチの近くを通る」
と判って来るのだが(笑)それだけ車体がエイジングされ、個性が出ているのです。


**

 さて、「今後、国交正常化されれば、アメ車も消え、古き良きキューバが無くなってしまう。残念だ。」
ここまは理解できます。

しかし、更には 「このままのキューバでいてほしい」 との声が聞こえます。

何気ない一言ですが、私にはとても突き刺さる。

キューバを訪れ、あの国に魅了された人達が、一番残酷な事を言っている。

私にはこのままであってほしい、とは思えない。

 誇り高きキューバ人は、私達に力強い笑顔を振りまく裏で、
貧困や、現実の不条理さ、苦境の中で、日々戦っているのだから。


***

去年、私は演奏する為に二度! 訪れました。
ここ数年間は、もう何度もキューバ、日本、そしてアメリカを行き来する生活が続いています。

 高校在学中に初めてキューバを訪れた時の「旅行」
アーティストとして招聘され、ホテルに滞在した「国賓待遇」
その後、実際に「住んでみる」と、まるで違う国に来たと感じます。

どれもがキューバの側面であり、その濃密な時間は、楽しくもあり、正直、辛くもあります。
それほどに、奥深い国なのです。

例えば、外国人が日本に1週間程度旅行しただけでは、
「キョート、ゲイシャ」「トーキョー、シブヤ」となり
リアルな日本を深く知ることは出来ないでしょう。

それがキューバの場合はもっと、もっと複雑なのです。

この国の2種類のお金、外国人用CUCと国民用MNのように、尺度は一つでは無いのです。




****

日本は約150年の間、欧米の価値観を強いられ、自らも望み、欧米化を果たしました。

その結果、私達は、民主主義の旨味を享受しつつも、
しかし欧米の価値観が全てでは無い事も知っています。

そんな痛みを知る立場なのだから、自分達の価値観を
他国に押し付ける側に立つことは避けるべきですし、
更には日本人ならではの価値観をしっかりと持つべきではないでしょうか。


実際、キューバが長いと、私も日本人なので(笑)マクドナルドが恋しくなる。

勿論キューバには米国企業であるマックなど存在しないのだが、
ハバナから約1000キロ先のグァンタナモ米軍基地には唯一存在する、と噂を聞き
ビジターとして入れないか、などとバカな事を考えた事もある位です。

時にはスタバのモカフラペチーノが欲しくもなるし、家でネットやメールチェックが出来ないのは辛い。

しかし、キューバならでは、無農薬有機栽培の野菜、100%手作りのハンバーガーを食べ、
旧式の直火エスプレッソコーヒー「カフェクバーノ:cafe cubano」を飲む幸福がある。

日々のネット漬けから抜け、本当に自分にとって必要な事を見つめなおす機会を得られる。


南米でのロハスでエコな生活。


でも、この考えすらも、キューバと外の世界の両方を知る「上から目線の」
外国人の考えなのです。

彼らはそこにあるから、それを食べるだけであって
「どれ程貴重で掛け替えの無い、贅沢な食生活なのか」など実感するわけがもなく、
そもそも、それしか無い彼らにとっては、どうでも良い事なのです。


*****

国交正常化交渉は、アメリカ、キューバの利害交渉の最前線というだけではなく、
お互いの正義、価値観のせめぎ合いの場でもあります。

常識、価値観といったものは、フィルターを通され、限られた情報や教育の元に
導き出される為、各々にそれぞれの価値観が存在し、一つの正しい答えなど、存在しないのです。
その結果、国家間の争いは起こる一方で、世界の文化は多様で美しいのです。

正解があるのだとすれば、それは「他国民が不利益を被らない範囲で、
自分達が幸せと思える社会です。」そんな国は地球上で数える程でしょう。

「キューバには永遠にアメ車を走らせ、マクドナルドは建てるな」
という言葉は、私にとってはとてもキツく、横暴に感じる。

「日本はずっと鎖国していればよかったんだよ」とも思わないし、
「欧米流が全て正しい」とも思えないから。

想像してください。
我々が他国からそう言われることを。


結論としては、私を含めた部外者は、キューバ人の選択を見守るしかないのです。


「かつての我が家を奪われた」キューバ系アメリカ人にとっても、
「いくら努力をしても報われるのは運まかせ」なキューバ人にとっても、
50年来のこの状態は、キューバにとってもアメリカにとっても、
悲劇であることは事実です。

キューバは、私達が失ってしまった物が沢山残っているし、独自の文化が栄えている。
まだキューバを訪れていない方には、勿論「今の」キューバを感じてほしい。

しかし、日本人の来訪者として「異国にお邪魔する」スタンスを持ち続けて
ひっそりと異国を訪れて、いろいろ考えて頂きたい。

是非、暖かく、見守りましょう。

そして、助けを求められた時には、日本流の価値観で、手を差し伸べれば良いのです。

アーティストである私が、このようなオピニオンを発したのも、私なりの見守り方です。

例え、国交正常化の結果として、私達が大好きなキューバの音楽の質が低下しようとも、
キューバ人の人懐っこい優しさが無くなろうとも、
彼らが努力の分だけ、幸せを享受できる国だけをただ、ただ、願わずにはいられません。


文化は常に政治の先を歩みます。

少なくとも、キューバ革命によってニューヨークにはサルサが生まれ、
全世界のラテンミュージックシーンを多様化させた事は紛れもない事実です。

いつか、この50年間が糧となるような未来が来る事を、信じます。


現地の友人たちは、我々以上に冷静に、ニュースを見つめています。

そう、キューバ人達は強い。「彼らはこんな事で自分を見失ったりはしない、」と私は信じる。



国内のキューバ人、アメリカ在住、そして全世界にいる全てのキューバ人に敬意を表して
SiNGO (14/Feb/2015)